皆さんこんにちは。
解体堂の野々村です。
今回は時々新聞やニュースで見聞きする空き家解体の『行政代執行』について紹介をさせていただきます。

■そもそも行政代執行って何?
行政代執行(ぎょうせいだいしっこう)とは、個人や企業が法令に基づいて行うべき義務を果たさない場合に、行政機関が代わりにその義務を強制的に履行する手続きを指します。
特に解体工事においては、老朽化した建物や無許可で建てられた違法建築物が対象となることが多く、これを放置すると周辺環境や住民の安全に悪影響を及ぼす可能性があるため、行政が関与します。

■行政代執行による解体工事の流れ

  1. 通知と指導
    まず、建物の所有者に対して行政から通知や指導が行われます。これは、建物が危険である、または違法状態にあることを指摘し、一定の期限内に是正措置(解体工事など)を行うように促すものです。
  2. 是正措置の期限
    所有者が自ら解体工事を行わない場合、行政は代執行の手続きを進めます。しかし、すぐに強制執行されるわけではなく、まずは所有者に再度チャンスを与えるために、最後の通知が行われます。
  3. 代執行の決定
    期限が過ぎても所有者が対応しない場合、行政は解体工事を行うための準備を始めます。この際、行政代執行が正式に決定され、工事の費用が発生しますが、これらは所有者に請求されます。
  4. 解体工事の実施
    行政は専門の業者を選定し、建物の解体工事が行われます。工事が完了すると、建物は完全に取り壊され、周辺地域の安全性が確保されます。

■行政代執行にかかる費用と負担
解体工事にかかる費用は原則として所有者負担となります。行政は代執行後、所有者に対して費用の支払いを請求しますが、支払いが行われない場合、行政はさらに強制執行手続きを進め、所有者の財産を差し押さえるなどの措置を取ることがあります。

■行政代執行のメリットとデメリット
●メリット
・地域の安全性向上: 危険な建物や違法建築物が速やかに撤去されることで、周辺の安全が確保されます。
・法の秩序が守られる: 法令を守らない行為に対して行政がしっかりと対応することで、法の秩序が維持されます。

●デメリット
・所有者の負担が大きい: 行政代執行にかかる費用は所有者に請求されるため、経済的な負担が大きくなる可能性があります。
・強制執行によるトラブル: 所有者と行政の間でトラブルが発生することもあり、時には法的な争いに発展するケースもあります。

■まとめ
行政代執行による解体工事は、法令や安全に関わる問題を迅速に解決するための手続きですが、所有者にとっては大きな負担となることがあります。適切な対応を怠ると、最終的には行政が介入し、費用がかかるだけでなく、トラブルにも発展しかねません。建物の所有者は、日頃から建物の状態や法令を遵守するよう心がけ、問題が発生した場合には速やかに対応することが重要です。
以上のことから、様々な理由により空き家解体への対応が不十分で結果として、行政代執行となればお客様の負担は通常解体よりも大きくなります。そのことを防ぐためにも、空き家の管理でお悩みであれば、是非とも解体堂にご相談ください。解体堂は建物解体以外の不用品回収についても姉妹店の片付け堂とセットで無料見積させていただきます。
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