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「解体工事ではどんなトラブルが起こる?」
「隣の家が解体工事を始めたけれど、どう対処すれば良い?」

などといったお悩みはございませんか?

解体工事では、工事前・工事中・工事後にトラブルが起こる場合があります。どんなトラブルが起こるのか知っていれば、事前にトラブルの対策を行いやすいです。

この記事を読むことで、以下のことが可能となります。

  • どんなトラブルが起こりやすいか注意してから解体工事を依頼できる
  • 解体工事のトラブル対策が行える
  • 万が一トラブルが起こった時にスムーズに対処できる

    解体工事の依頼を考えている方は、ぜひご一読ください。

解体工事はトラブルが起こりやすい?近隣への影響に注意

解体工事はトラブルが起こりやすい?近隣への影響に注意

解体工事は、しっかり対策しておかないとトラブルが起こりやすいです。

特に、近隣への影響を考慮していない、または業者選びをしっかりと行っていないとトラブルに巻き込まれやすいので注意が必要です。

トラブルは、工事前・工事中・工事後の3段階で起こりうる可能性があります。

ここからは、それぞれ起こりうるトラブルについて段階別に解説していきます。

解体工事前に起こる3つのトラブル

解体工事前に起こる3つのトラブル

解体工事前に起こるトラブルには、以下の3つがあります。

  • 近隣への挨拶をしていない
  • 解体業者が解体の認可を受けていない
  • 損害賠償保険に加入していない

ここからは、それぞれのトラブルの詳細について解説します。

トラブル①近隣への挨拶をしていない

解体工事の前に近隣への挨拶をしていないと、近隣トラブルに繋がってしまいます。

解体工事の最中には騒音やほこりなどが発生しやすく、近所の方へは迷惑をかけやすいです。そのため、解体業者による工事が始まる前のタイミングで、挨拶をするのが常識となっています。

挨拶だけでなく、工事の日程や時間などを周知させるための説明会なども行っておいた方がトラブルは少ないです。

挨拶や説明を行わない業者の場合、施主側から業者に声かけを行い、説明をしてもらうよう促す必要があります。

トラブル②解体業者が解体の認可を受けていない

依頼した解体業者が解体の認可を受けていないことで、違法に解体工事が進められてトラブルに巻き込まれる可能性もあります。

解体の契約を進める前に、解体に必要な免許・許可証や許可番号を提示してほしいと伝えることが大切です。

すぐに許可証を出さない業者の場合、違法業者である疑いが高まります。

業者に対して質問がしづらい時には、解体をする住所がある都道府県に連絡をするのも手段の一つです。依頼しようとしている業者が認可を受けているか確認できます。

トラブル③損害賠償保険に加入していない

損害賠償保険に加入していない業者の場合、解体工事中の破損に備えることができません。

解体工事には重機などを使用しますが、重機の先がブロック塀などに当たったりして破損させしまうことがあります。

依頼主が損害賠償保険に加入する必要はありませんが、隣家からの苦情などのトラブルにも対応するために、解体業者がしっかりと保険に加入していなければいけません。

解体業者が保険に入っているか確認してから工事に進むようにしましょう。

解体工事中に起こる6つのトラブル

解体工事中に起こる6つのトラブル

解体工事中に起こるトラブルの具体例は、次の6つあります。

  • 隣の家に騒音・振動が響く
  • 埃(ほこり)や粉塵が舞う
  • 路上駐車が邪魔になる
  • 工事の時期や費用が予定と異なる
  • 隣家や公共物に傷をつけてしまう
  • ゴキブリなど害虫が隣の家へ侵入する

解体工事中にはさまざまなトラブルが発生しやすいです。どんなトラブルに備える必要があるのかご一読ください。

トラブル①隣の家に騒音・振動が響く

解体工事中に発生しやすいトラブルとして、隣家に騒音・振動が響くことが挙げられます。

解体工事が始まった時には、隣の家へ騒音や振動が長時間響くトラブルは避けられません。

しかし、事前にどのようなスケジュール・時間帯で解体工事が行われるか説明があれば、解体工事中は家を開けるなどの対策ができます。

事前に予定していた作業時間が前後しないよう注意することが重要です。

トラブル②埃(ほこり)や粉塵が舞う

解体工事中には、埃や粉塵が風に乗って近隣に舞ってしまうトラブルも発生しやすいです。

防塵シート・養生シートを解体工事前にしっかり設置することで、埃や粉塵の舞いを抑えることができます。

解体業者が防塵シート・養生シートを丁寧に設置しないと、埃や粉塵が必要以上に周囲に撒き散らされ、迷惑を掛けやすいです。

施主は解体業者が作業に手を抜いていないかチェックする必要があります。

トラブル③路上駐車が邪魔になる

解体工事中は業者の大型トラック・重機などが通行の邪魔になりやすいです。

特に路上駐車をしてしまうと、周囲の方への迷惑となります。

通常、評価の高い解体業者はコインパーキングなどを利用し、道路を塞がないよう配慮することが多いです。

施主側も解体業者が道路を通行止めにしていないか定期的に確認することが注意しましょう。

トラブル④工事の時期や費用が予定と異なる

解体工事中に、予定していた工事の時期・費用と実際の工事の状態が異なってしまうトラブルも考えられます。

見積りを確認して内容に納得していても、「廃棄物の量が想定よりも多くなった」などの理由をつけて費用を上乗せさせようとする違法業者も存在します。

予定通りの時期・費用で工事が進むように、事前にどのような場合に追加費用がかかるのか確認し、ルールを決めておくことが重要です。

トラブル⑤隣家や公共物に傷をつけてしまう

解体工事中に隣家や公共物に傷をつけてしまうこともあります。

解体工事では物件を解体できるパワフルな重機を活用するため、ひとたび操作を誤ると隣家の庭や近くにある道路の標識、路面などの破損に繋がりやすいです。

もし公共物に傷がついてしまった時には、自治体・行政になるべく早く連絡する必要があります。

責任は解体業者にあります。しかし、施主としても対応を促す責任があるので注意が必要です。

トラブル⑥ゴキブリなど害虫が隣の家へ侵入する

解体工事の影響で、ゴキブリ・ハエ・シロアリなどの害虫やネズミが隣の家に侵入してしまうリスクもあります。

害虫やネズミは衛生面で不潔なだけでなく、視覚的に嫌悪感を与えやすいです。

解体工事をする前には状態を確認して、害虫駆除業者に依頼したり、市販グッズを活用したりして、害虫が周囲に侵入するトラブルを防ぐ必要があります。

特に長年放置されていた空き家では害虫などが発生しやすいです。窓や扉・収納家具を開けて湿気がこもらないよう対策したり、定期的に清掃したりすることが大切です。

解体工事後に起こる3つのトラブル

解体工事後に起こる3つのトラブル

解体工事後には、次の3つのトラブルに注意が必要です。

  • 工事の範囲・内容に相違がある
  • 整地工事がしっかりしていない
  • 建物取毀し証明書が受け取れない

ここからは、トラブルの詳細について説明します。

トラブル①工事の範囲・内容に相違がある

工事の範囲・内容に相違があり、想定していた範囲よりも狭い範囲しか工事されなかったというトラブルも起こりえます。

希望していない工事が行われてしまう場合も含めて、事前の確認と異なる場合には工事のやり直し・損害賠償を求めることも可能です。

事前に工事の内容について書面で正式に情報をまとめていると、証拠として提示しやすく話し合いも進めやすくなります。

壊してほしくないものが解体されないように、どのような解体工事を行うのか書面の形で記してもらうことが大切です。

トラブル②整地工事がしっかりしていない

解体工事の最後に行う整地工事が丁寧に行われていないトラブルもあります。

解体工事で建物を取り壊した後には、産業廃棄物を処理して清掃を行い、平らな地面にして次の土地利用ができるようにしなければいけません。

業者から解体工事が完了した旨を伝えられたら、最初に工事が行われた場所をすみずみまで確認して、土地が荒れていないかチェックしましょう。整地を怠っていると感じたら、整地の作業を行うよう業者に声かけする必要があります。

トラブル③建物取毀し証明書が受け取れない

解体工事後に本来受け取るはずの「建物取毀し証明書」が受け取れないといったトラブルも挙げられます。

「建物取毀し証明書」とは建物が正式に取り壊されたことを証明するもので、「建物滅失登記」をする際に必要になる書類です。

解体業者によって記入・発行される書類なので、施主が受け取れない場合は書類の発行と送付をするように業者へ求めなければいけません。

解体工事のトラブルを避ける6つの対策

解体工事のトラブルを避ける6つの対策

ここまで、解体工事の際に起こりうるトラブルを紹介してきました。解体工事時のトラブルを避けるには、次のような対策を行うことが大切です。

  • 近隣への挨拶回りを事前に行う
  • 解体工事の実績をホームページで確認
  • 見積りをすみずみまでチェック
  • 追加工事の費用の規定を確認
  • 許可証・登録があるかどうか確認
  • マニフェストで廃棄物の処理についてチェック

ここからは、それぞれの対策について具体的に解説します。

対策①近隣への挨拶回りを事前に行う

解体工事をする際には近隣への挨拶回り・説明を事前に行い、近隣住民からの了承を得ておくことでクレームを減らすことができます。

近隣の住民に対して挨拶をしたり粗品を渡したりすることは、マナーとして大切なことです。

当社「解体堂」では、近所への挨拶回りを施主と共に行います。施主だけで挨拶をするよりも、スムーズに解体工事について説明しやすくなるのが利点です。

対策②解体工事の実績をホームページで確認

解体工事の実績について、解体業者のホームページでチェックすることも対策となります。

解体実績が少ししかない業者や、具体的な工事の実例写真が少ない業者はトラブルを発生させやすいです。中には会社の名称を変えて再び解体事業を行っていることもあり、注意が必要です。

  • いつから解体を行っている業者なのか
  • ホームページに書かれている住所が事業所として登録されているか
  • 解体工事のさまざまな実績が写真・料金と共に記載されているか

上記のポイントを確認して、信頼できる業者かどうか判断した上で依頼しましょう。

対策③見積りをすみずみまでチェック

解体工事の見積りが出た時に、すみずみまで記載をチェックすることも重要となります。

複数の業者に解体工事の見積りを依頼すれば、見比べて相場として妥当なのか判断しやすいです。

相場より高すぎる業者だけでなく、見積りが安すぎる業者にも注意が必要となります。

見積りを安くするために必要な記載を行っていない、あるいは廃棄物を不法投棄しているリスクも考えられます。見積りの内訳が具体的かどうかも合わせてチェックしましょう。

対策④追加工事の費用の規定を確認

追加工事の費用の規定がわかりやすいかどうかもチェックしましょう。

追加費用が発生するケースについて最初から説明してくれる業者であれば、解体工事をスムーズに任せやすいです。

違法業者の場合、追加工事について説明をせずに追加で工事を行い、後から費用を請求してくる懸念があります。どんな時に追加費用が発生するのか疑問点は聞いておき、規定は書面でまとめてもらうことで、費用が必要以上にかさまないよう対策が可能です。

対策⑤許可証・登録があるかどうか確認

解体工事に必要な許可証を取得しているか、登録をしているかどうかも対策として大切です。具体的には以下のような許可・登録が必要となります。

  • 建設業許可(土木工事業、とび・土木工事業、建築工事業のうちどれか)
  • 解体工事業登録

契約を行う前のタイミングで許可証・登録番号の提示を求め、スムーズに対応してくれる業者かどうかをチェックするのも大切です。

対策⑥マニフェストで廃棄物の処理についてチェック

マニフェストの提出を求め、廃棄物処理法に則って処理が行われるのかどうかチェックすることもトラブル対策になります。

解体業者におけるマニフェストとは、産業廃棄物の数・種類、処分業者、運搬事業者の名称について記載した書類のことです。

廃棄物の処理に関わる業者から処分をしっかりと完了したか確認するためにも、マニフェストを提出してもらい不法投棄などのトラブルを防ぎましょう。

解体工事のトラブルの責任は誰が取る?

解体工事のトラブルの責任は誰が取る?

解体工事のトラブルの責任は、基本的には解体業者が取る形となります。

ただし、損害が出ることが予想していたにもかかわらず業者に伝えず工事を進行させた場合には、施主側に責任が発生することもあります。

また営業補償を行う必要があるのは、解体工事の影響で店舗が破損した・売上が伸びなくなったなど、周囲の店舗に支障が出た場合のみです。

解体工事でトラブルが起こった際の相談場所は?4つの対処法

解体工事でトラブルが起こった際の相談場所は?4つの対処法

解体工事でトラブルが起こった際、どうすればわからない方は一度専門の機関に相談するのも選択肢の一つです。

トラブルの対処について相談する方法は以下の4つあります。

  • 消費者センターに相談する
  • 弁護士に相談する
  • 法テラスに相談する
  • 違法解体業者の場合は通報する

ここからは、それぞれの対処法の詳細を解説していきます。

対処法①消費者センターに相談する

トラブルが起こってしまった時には消費者センターに相談するのがおすすめです。消費者センターの場合、無料で相談ができるというメリットがあります。

消費者センターとは生活で行われる消費に関しての苦情・クレームを受け付けている施設のことです。解体工事に関連したトラブルについても受け付けています。

消費者センターは全国各地にあり、消費者ホットライン「188」に繋げれば電話での相談もできるのが強みです。

対処法②弁護士に相談する

より専門的な知識を持った場所に相談したい時には、弁護士への相談も考慮してみましょう。

特に建設業界での実績が多い弁護士に相談することで、法律的な部分からトラブルの改善に向けて働きかけてもらいやすいです。

弁護士に相談して依頼する場合お金がかかってしまいますが、難しい法律のルールを自身で調べる手間が省けます。近隣トラブルでの損害賠償請求などの相談も行いやすいのが魅力です。

対処法③法テラスに相談する

解体工事のトラブルについて、法テラスに相談するのも選択肢の一つです。法テラスとは国が設立した法律相談総合窓口のことです。

法テラスでは法律で解決できることなのか、どこに相談するのが良いのかなどのアドバイスをもらうことができます。

消費者センターと同様に全国各地に事務所があり、電話での無料相談を行えるのがメリットです。

対処法④違法解体業者の場合は通報する

もし近隣で解体工事が始まり、マナーが悪いと感じたら役所への相談も検討しましょう。

まず施主に対応するよう伝え、業者に働きかけてもらいます。改善が見られない場合、役所に通報して適切な工事を行うよう指導してもらいましょう。

役所に通報する際には、養生をしっかり行うこと・粉塵が舞わないよう散水をすることなど、要件をまとめて伝えることも大切です。

トラブルのない解体工事をするなら解体堂へご相談ください

トラブルのない解体工事をするなら解体堂へご相談ください

解体工事では、以下のようなトラブルが発生しやすいです。

  • 挨拶回りを行わないことによる近隣トラブル
  • 隣家や公共物に損害を与えてしまうトラブル
  • 工事の予定・費用が予定と変わるトラブル

トラブルを未然に防ぐためには、優良な解体業者を選ぶことが重要になります。

解体堂は、明瞭な料金設定で無料見積りを行うことが可能です。見積りはできる限り書面で提示し、費用面に関して細かく丁寧にご説明しています。

依頼後のトラブルについても説明し、万が一トラブルが起きた場合は近隣対応をしっかりと行っています。まずはお気軽にお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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